FTAプランナー1級 2021年4月開講2級合格者を対象に、FTA原産地規則に関するより専門的な知識を習得し、企業におけるFTA分野のリーダーとして活躍するための資質を高めるコースです。2級で修得した基礎事項を踏まえ、自業界の特性とFTA原産地規則の実質的な結合を行う、ノウハウの習得を目指します!今後締結される協定や海外のFTAについても理解を深めていただきます。2級試験については年2~3回程度の実施を予定しております。試験は、2級講座受講者の方以外にも、一般からの受験を受け付けます。 FTAプランナー1級受講者へのメッセージ 講演:麻野良二先生 FTAプランナー1級カリキュラム概要 第1章 自由貿易の進展 1.WTOとFTA 2.GATT、WTOの変遷と自由貿易の意義 3.最近の国際通商問題とFTAの動向 4.直下のFTAの動向第2章 FTA原産地規則概論 1.FTA原産地規則とは 2.FTA特恵税率の適用とその条件 3.FTA原産地規則の全体構成 4.日本が締結するFTA原産地規則の特徴 ・特筆図べきポイント ・日米貿易協定 5.日本以外の主要FTA原産地規則の概要 ・アセアン中国FTA(ACFTA) ・米国・メキシコ・カナダ協定 ・米韓FTA 6.世界に拡大するFTA ・世界のFTA構築動向 ・ASEAN物品貿易協定(ATIGA) ・ASEAN中国FTA(ACFTA) ・ASEAN韓国FTAとASEANインドFTAの比較 ・アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA) ・EUカナダFTA ・EUベトナムFTA第3章 FTA原産地基準総論 1.FTA原産地基準の構成 2.日本締結のFTAにおける原産地基準の特徴 3.世界の主要FTA原産地基準の概要 4.原産地基準の対象と国際取引第4章 FTA原産地規則各論 1.完全生産品(WO) 2.原産材料のみからなる産品(PE) 3.実質的変更基準(品目別規則)を満たす産品 (PSR) 4.材料の定義 5.実質的変更基準の例外第5章 FTA原産地規則における特別な規定 1.組み立てていないか又は分解してある産品 2.代替性のある産品又は材料 3.セット、キット又は複合的な産品 4.間接材料 5.附属品、予備部品、工具 6.小売用の包装材料と包装容器 7.船積み用の梱包材料および梱包容器 第6章 品目別規則 1.品目別規則の読み方 2.個別の留意事項第7章 FTA積送基準 1.積送基準とは 2.積送基準を満たすための条件 3.FTA積送基準の満足を裏付ける資料 4.商業書類と根拠法規第8章 手続的要件 1.手続的要件に関する規定 2.原産地証明手続き 3.原産地に関する証拠書類 4.その他の手続き書類第9章 FTA利用の事前・事後の対応 1.事前教示制度について 2.事後確認(Verification)第10章 産業分野別のFTA対応 1.HSコードの編成 2.主要産業分野とFTA ・食品・飲料(HS第01類~第23類) ・化学品・医薬品 (HS第28類~第39類 プラスチック同製品を含む) ・繊維・繊維品(HS第50類~第63類) ・鋼鉄・金属(HS第72類~第83類) ・機械・電気機器・精密機器 (HS第84類、第85類、第90類) ・自動車・自動車部品(HS第87類)第11章 FTA制度運用の非対称性への対応 1.生産者の定義 2.原産性立証責任の所在 3.原産性立証のための社内体制、社外連携の構築第12章 よくある質問 尚FTAプランナー1級試験は、2023年6月11日を予定しています。