メガFTAと呼ばれるCPTPP(TPP11)協定や日欧EPA協定で始まった自己証明制度は、大きなインパクトとなり、各地で開催されるセミナーは何処も満席という状態でした。しかし、そこで見た光景は、同一人物が何度も足を運んで参加して、何とか自己証明制度を理解しようとする、貿易実務担当者の熱意でした。
しかしながら、一般的なセミナーは要点を短時間で理解するには好都合ですが、原産地規則そのものを理解するには、いささか内容や時間が不十分と思われます。
そこで、「どうしたら原産地規則を一般の人にも学んでもらえるか」を考えていくうちに、体系的な学習を模索し、FTAの権威である麻野良二氏(株式会社アールFTA研究所代表)に監修を依頼し、企業人が学習できる場として「FTAプランナー講座」を創設しました。
FTAは国際間の取り決めであり、その時々の事情により見直しもあります。そうした、謂わば“生き物”のようなFTAをどのように学び、運用するかについては、実務の世界で絶対的な正解はありませんが、基礎をしっかりと理解すること、その上で企業としてどう取り組み、最新の情報を入手するかが重要と思われます。その基礎となる知識を「FTAプランナー講座」で理解して頂き、最新の情報は勉強会やセミナーを通じて入手していただき、実務にお役立ていただきたいと思います。
*FTAは、FreeTradeAgreementの略で自由貿易協定のことです。
日本ではEPA(経済連携協定)と呼ばれるケースもありますが、本サイト並びに講座では、物品貿易を対象にしていますので、全てFTAと呼称しております。